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解体工事の見積もりの見方は?チェックすべき箇所や失敗しないポイントも解説!

2025-10-28
[くらし、空家問題、解体工事]
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解体工事を検討する際、まず確認すべきは「見積もり」です。

業者によって金額に大きな差があることもあり、内訳が分かりにくい場合もあります。

正確な見積もりを確認することで、無駄な費用を防ぎ、安心して工事を進められます。


見積もりでは、解体費用、廃材処理費、追加費用の有無などを確認しましょう。

また、複数の業者から相見積もりを取り、比較検討することが大切です。信頼できる業者を選ぶための基準も押さえましょう。

見積もりの基本的な項目4つ

解体工事の見積もりでは、費用の内訳が専門用語で分かりにくい場合があります。

正確に確認し、無駄な費用を避けるには、各項目の意味を理解することが重要です。

まずは、今から紹介する基本的な項目を把握しておきましょう。


建物解体費用

解体工事の見積もりで重要な項目は「建物解体費用」です。

これは建物本体を取り壊すための費用で、大きく「内部解体」と「外部解体」に分かれます。


内部解体は、建物内部の天井、壁、床、家具や家電などの残置物を撤去する作業です。

手作業で行われるため、人件費がかかり、特に残置物が多い場合は費用が増加傾向にあります。


外部解体は、重機を使って建物の骨組みや基礎を取り壊す作業です。

建物の構造(木造、鉄骨、鉄筋コンクリート)や規模によって費用が変動し、一般的には「坪単価 × 延べ床面積」で計算されます。


たとえば、木造住宅なら坪単価は約35万円が相場です

見積もりを確認する際は、内部解体と外部解体の作業内容が記載されているか、基礎部分の撤去費用が含まれているかを確認しましょう。


残置物の処分費用が見積もりに含まれているかどうかの確認も重要です。

ポイントを押さえることで、予期せぬ追加費用を避け、安心して解体工事を進めることができます。


廃棄物処理費用

解体工事では、建物の取り壊し後に発生する廃材やゴミの処分に「廃棄物処理費用」がかかります

これは、解体で生じた木材、コンクリート、金属などを法令に基づいて分別し、処理・運搬するための費用です。


廃材の種類によって処理費用は異なり、リサイクル可能な木材やコンクリートは比較的安価に処理できますが、有害物質を含む場合は追加費用が発生します。

廃棄物処理費用込みの業者も存在しますので、見積書の内容をよく確認しましょう。


付帯工事費用

解体工事の見積もりにおける「付帯工事費用」とは、建物本体以外の構造物や設備を撤去するための費用を指します。

具体的には、ブロック塀、門扉、カーポート、物置、庭木、庭石、浄化槽、井戸などが対象です。


建物本体の解体とは別の作業となり、その分の追加費用が発生します。

付帯工事費用は、撤去対象の種類や数量、作業の難易度によって変動します。


また、ブロック塀の撤去費用は1平方メートルあたり約2,000円が目安です。

見積もりを確認するときは、付帯工事費用が「一式」とされず、具体的に何が対象でどれだけの費用がかかるかが記載されているかを確認しましょう。


不明な点は業者に質問し、不要な工事が含まれていないかも確認することで、無駄な費用を防げます。


諸経費

見積もりに含まれる「諸経費」とは、現場管理費、事務手続き費、交通費、通信費、保険料など、現場作業以外にかかる費用です。


工事の規模や期間、現場の立地条件によって金額が変動します。

見積もりに内訳が記載されているか確認し、不明点は業者に確認してください。

トラブルを回避|チェックすべきポイント5つ

解体工事の見積もり確認は重要です。

見積もりをチェックしないと、工事後に「こんな費用がかかるとは思わなかった」とトラブルになることがあります。

事前に費用の内訳や追加費用の有無を確認し、不明点は業者に確認しましょう。


廃棄処分費が安すぎないか

解体工事の見積もりで「廃棄処分費」が極端に安い場合は注意が必要です。

廃棄物の処理には、収集、運搬、処分といった各工程で手続きと費用がかかります。

相場よりも著しく低い金額が提示されている場合は、違法な不法投棄が行われている可能性を疑わなければいけません。


不法投棄が発覚すると、法的責任は廃棄業者だけでなく、依頼主である施主にも及ぶ可能性があります。
見積もりでは、廃棄物処理費用の内訳が記載されているか確認しましょう。


産業廃棄物管理票の提示を求めることで、適切な処理が行われていることを確認できます。


室内残置物について記載の有無

解体工事の見積もりを確認するときは、室内の残置物(家具、家電、生活用品など)の処分費用が記載されているか確認しましょう


この項目がない場合、工事後に追加費用が発生する可能性があります。

特に残置物が多い場合や、特殊な処分が必要な場合は費用が高額になることがあります。

不明な点は事前に業者に確認し、納得したうえで契約を進めましょう。


地中障害物の記載の有無

解体工事の見積もりを確認する際、「地中障害物に関する記載」があるかを確認することは非常に重要です。

地中障害物とは、地中に埋まった古井戸、浄化槽、旧建物の基礎や廃材などを指し、工事中に予期せず発見されることがあります。


見積書に地中障害物の対応が記載されていない場合、業者が無断で撤去し、追加費用を請求されるリスクがあります。

不明な点は事前に業者に確認し、トラブルを防ぎましょう。


アスベスト除去費用が記載されているか

解体工事の見積もりで「アスベスト除去費用」が記載されているか確認することは非常に重要です。

アスベストは、かつて建材として使用されましたが、健康被害のリスクが判明し、現在は使用が禁止されています

アスベストを含む建材を撤去するには、特別な処理が必要です。

アスベスト除去費用は、建材の種類、除去面積、建物の構造によって異なり、一般的には1㎡あたり2万〜8.5万円が目安です。

見積もりには、除去方法や面積に基づく費用が記載されているかを確認しましょう。


失敗しないためのポイント!

解体工事の見積もりは、金額だけでなく内容や業者の信頼性も確認が重要です。

不明点や不備があると追加費用が発生する可能性があるので、相見積もりを取り、内訳や条件をしっかり確認しましょう。


詳細が記載されていない見積書には注意

解体工事の見積もりで「詳細が記載されていない見積書」には注意が必要です。

「解体工事 一式○○万円」や「40坪 ○○万円」といった表記では、具体的な作業内容や費用内訳が不透明で、後から追加費用を請求されるリスクがあります。


正確な見積書には、仮設工事費、解体工事費など、各項目ごとに費用が記載されています。


また、残置物撤去や外構の撤去費用も記載されていることが理想です。見積書が不透明な場合は、業者に詳細を確認しましょう。


見積もりは複数業者に依頼

解体工事の見積もりは、必ず複数の業者から取りましょう。

1社だけの見積もりでは、金額や工事内容が適正かどうか判断しづらく、高額な費用を提示されても気づきにくくなります。


複数の業者から見積もりを取ることで、費用や工事内容を比較し、適正価格で契約しやすくなります。

また、各業者の対応や提案を比較することで、信頼できる業者を見極めることも可能です。見積もり依頼時は、自分の要望や条件を伝え、不明点は業者に確認しましょう。

まとめ

解体工事の見積もりでは、金額だけでなく内容の詳細を確認することが重要です

本記事では、見積もりで失敗しないためのチェックポイントを解説しました。

見積もりには「建物解体費用」「廃棄物処理費用」「付帯工事費用」「諸経費」の4項目が含まれているか確認しましょう。

廃棄処分費や残置物処分、アスベスト除去費用が記載されているかも重要です。

廃棄物処理費用込みの業者に関しては「建物解体費用」「付帯工事費用」「諸経費」の3項目が含まれているかの確認になりますね。

内容が不明瞭な見積書は避け、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することで、適正価格で信頼できる業者を選べます。

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